・ネガティブなこと考えると、その現実を引き寄せると知って、ポジティブに変換してきたけど、本音ではぜんぜんポジティブに思ってないんです。
・ネガティブをポジティブに言い換えてみて、一時的には良かったけど、やってるうちに違和感が出てきちゃって・・・
・自己啓発系セミナーから帰ってきた主人が、私が”疲れた〜”っていうだけで、「なんだよ、マイナスな言葉を言うなよ、今日も一日充実して、がんばったー!」って言い直せよ、って言ってきて、すごい疲れるんです。
最近、そんな、ネガティブを無理やりポジティブに変換しようとする話しを聞きます。
たしかに私も以前はやっていました、この変換。「リフレーミング」っていうんですけど、数年前にNLPを学んだ時に教わりました。
「落ち着きがない」というネガティブは「好奇心が旺盛だ」とポジティブに変換して〜。
「頑固」は「意思が強いだよね!」と変換してたけど、、、いやいや、頑固じいさんは頑固でしょ。こいつ頑固やわーって人見て、「いや〜、意思が強いよね〜」とは心底思えないわけで。
ポジティブに考えること、それ自体はいいことだけど、ネガティブな思いがふと沸いてきているのに、それに蓋して、むりやりポジティブにとらえようとしても、やっぱり無理があるわけです。
いま考えると、なんでそこまでしてネガティブを排除しようとしていたんだか、よく分からない。。。
ネガティブをポジティブに変換したくなる理由
私のように、ネガポジ変換を自己啓発系セミナーで教わった人もいるけど、中には、誰に教わったわけじゃないけど、本人に自覚がないまま、ネガポジ変換をしてるという人もいます。
ネガティブを避けてポジティブに変換したくなる、その根底にあるのは、
・ネガティブな気持ちを感じたくない
・ネガティブなままだと、自分の気分が落ちる
という思い。
だから、
ポジティブ=OK!
ネガティブ=ダメ!
となっちゃってるのね。
ふとネガティブな思いが沸いてきたってことは、自分の中に「在る」わけですよ、存在しているんです。
それを無視して、むりやりポジティブに思い直してネガティブを「無いこと」にしても、それは表面的なことであって、自分の中にネガティブな思いが「在る」という事実は変わらないわけですよ。
見てみないフリしても、本心では自分でも分かってるんです、「ネガティブに蓋して、むりやりポジティブにしたよね。でも、心からそう思えてないよね」って。
ネガティブな思いが出てきたときの、解決法
ネガポジ変換しても、それは根本解決にはなりません。あくまでも、表にでてきた葉っぱを刈っただけ。根っこは残ったまま。
本当の解決は、
見たくないネガティブをありのまま受け入れられるようになること。
だと思うんです。
・本当は、自分は大したことない存在なのかも、、、と不安になる
・活躍しているあの人を見ると、嫉妬でつい不幸を願う自分がいる
・人から嫌われてるかも、と思うと、胸がざわざわする
たとえば、そんなネガティブな思いが出てきたときに、
「そっかー、そう思ってるのかー。嫌だけど、そう思ってる自分がいるよね。」
と、自分で自分をごまかさないのが大事なんです。認めちゃったほうがいいわけ。
それが自分の一部だと認めたら、次にネガティブな思いが出てきても、無理やりポジティブに変換する必要もないし。
ネガティブがあると認めた、その先
自分の中にネガティブな部分もある、と認めたら、今度は、
そんなネガティブな自分がどれだけ変われるか、試してみればいいだけ。
ネガティブな思いがわいてくるのは、多くの場合、「思い込み」です。たとえば、
・なにか成し遂げないと、自分には価値がない
・私は人から嫌われている
・だれかの役に立たないと、存在意義がない
とかね。
その思い込みがあるから、素晴らしい人を見たときに、ネガティブな思いが出てくるんです。落ち込んだり嫉妬したり、不安になるわけ。
ネガティブを作り出している、その思い込みをを変えていけばいいんです。
すでにネガティブなんだから、それ以上、下がりようもないからね。諦めずに、少しずつ上がっていけばいいんです。
逆にいうと、ネガティブをポジティブで蓋しちゃったら、せっかくの思い込みを変えるチャンスがなくなっちゃうからね。
ネガティブな思いは、認めてからがスタートです。
あなたが大切な人たちと共に幸せになりますように。
斉木智美でした。
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