「やりたいことが分からない」「仕事が忙しすぎる」「なぜかブラックな環境ばかり続く…」といった悩みを掘り下げていくと、「楽しんではいけない」思いが出てくることがあります。
この思い込みがあると、無意識に「人生を楽しまない」ようにするので、苦しさや悩みが増えてしまうんですね。
私たちが心身ともに健康に生きていくために、「楽しむこと」はとても重要です。
その足かせとなる「ネガティブな思い込み」を解説する【心の呪縛シリーズ】。
テーマは「楽しむ」です!
「楽しんではいけない」チェックリスト
心の呪縛メッセージ「楽しんではいけない」があると、日常生活においてこう感じやすいです。
- 楽しむことをしようとしない
- 何をしても楽しめない
- 楽しいはずなのに、気持ちが冷めてしまう
- 楽しむことに罪悪感を感じる
- 楽しんだら いけない気がする
- 楽しいことの前後に体調を崩す
- 楽しいことの後にはつらいことが待っている気がする
- 今の苦労が終わったら、楽しいことをしようと思う
- 将来への不安から今を楽しもうとしない
- いそがしい仕事と家との往復で毎日が終わる
- 一人で抱えこんで疲弊することが多い
- 自分の好きなことややりたいことが分からない
- 周りの人ほど「楽しんでいない自分」を感じる
- 楽しいこと探しをしている(が楽しめない)
いくつ当てはまりましたか?
当てはまる数が多いほど、楽しむことを抑圧しているサインです。
では、このそうなった主な原因を見ていきましょう。
この思い込みが作られた原因
思い込みの多くは、「子どもの頃の家族の中で」で作られます。
子どもなりに「楽しんだらダメなんだ」と感じた環境で育った方が多いです。
楽しめない環境で育った
たとえば、
・お金がない
・病気がち
・仕事が忙しくて大変そう
など、お父さんお母さんが大変で不幸せそう、楽しんでいない様子を見た子供は感じます。
自分だけが楽しんだらいけない、、、
そう感じたことをハッキリ覚えてる人もいます。だけど多くは「そう言われてみてば、、、」とうろ覚えだったり、記憶になかったりします。
親が人生を楽しんでいないと、その価値観は子供に受け継がれるんですね。
カウンセリングの中で「そういえば、学校で楽しいことがあっても、家に帰ってきたら、楽しくなさそうにしていたかも、、、」と思い出される方も多いです。
楽しんだらダメと言われて育った
親のしつけから「楽しんではいけない」が刷り込まれるケースもあります。
楽しんでばかりだと後から痛い目にあうよ
いいことあったからって調子にのったらダメだ
楽しているとロクな大人にならないよ
苦労しないと まともな大人になれない
我慢したり頑張って続けることが美徳
といった、子供への教訓・しつけを通して「楽しんではいけない」と思い込んでしまうんですね。
思い込みが作られた後は、どうなるの?
上のような出来事を通して「楽しんではいけない」と思いこむと、大人になってもそのパターンを繰り返します。
楽しむことを無意識的に避けた人生になりがちです。
忙しすぎる職場で疲弊したり、職場と家との往復で毎日が終わってしまったり。
将来に対する不安も強くなりがちです。
「お金がなくなったら」「病気になったら」「もし働けなくなったら」「一人で生きていくなら」と、楽しまないよう無意識に不安を作り出してしまう、、、
そんな風に、一度思い込みが作られると、「楽しんではいけない」パターンを強化する生き方を繰り返します。
「楽しんではいけない」を解決するために
この「楽しんではいけない」は、ふだんの生活では「気づきづらい思い込み」の一つです。
たとえば「自分に自信がない」というのは、自分でも悩みとして意識しやすいので、カウンセリングでもよく出てきます。「愛される価値がない気がする」「人が怖い」とかもそうです。
だけど、楽しむ事への罪悪感や抵抗感って、悩みとして認識しづらいんですよね。
そもそも楽しむことが盲点になっていたり、楽しまないよう苦労や苦難の道に進む方が多いので、どうしても「目の前の悩み」に意識が向いてしまうから、です。
でもだからこそ、「楽しんではいけない」を緩めていくと人生が大きく変わります。
パソコンでいうとOSのアップグレードをするように、「楽しめること」で人生全般が底上げされていくんですね。^^
いま楽しい瞬間をたくさん感じることで、将来、自分の人生を振り返ったときに「幸せな人生だった」と思えると思うんです。
とくに人間関係やパートナーシップで相手とうまくいかない時に「一緒に楽しんだ記憶」に助けてもらったことが、たくさんあります。
「楽しんではいけない」の心の呪縛をゆるめて、満たされる毎日を過ごしてほしい。そう思います。
コメント