ネガティブな感情がずっと続いてしまう。いつも「同じ気持ち」を「繰り返し」感じて苦しい。
そんなこと、ありませんか?たとえば
何度つたえても動いてくれない彼にいつもイライラ。今日も不満をぶつけて、険悪なムードになってしまった。
残業ばかりで仕事が終わらない。週末はぐったり寝たきりで、部屋もぐちゃぐちゃ…。仕事命な毎日に落ちこんでしまう。
そんな嫌な気持ちが止まらないとき、その原因は ニセモノの感情 かもしれません。
ニセモノの感情とは
ニセモノの感情とは、「本当の気持ちを隠すため」の感情 のことをいいます。
たとえば、こんな感じです↓
嫌なことをされて本当は怒ってるのに、なぜかニコニコ苦笑いしてしまう。
本当の気持ち→怒っている
ニセモノの感情→笑う
気持ちを分かってもらえなくて本当は悲しいのに、キレてしまう。
本当の気持ち→悲しい
ニセモノの感情→キレる
こんな風に
本当に感じている気持ちを覆い隠すための感情、それを ニセモノの感情 っていいます。
本当の気持ちの代わりに使われるので、「代理感情」または「ラケット感情」とも呼ばれます。
ラケット感情:
racketとは、詐欺、不正という意味。
本物の感情とは
ニセモノの感情が覆い隠している「本当の気持ち」の方を 本物の感情 といいます。
本物の感情は
喜び、怒り、悲しみ、怖さ の4つです。
詳しくは下の参考記事に書きました。
参考記事:人間の基本的感情【4つの感情】感じるべきは「本物の感情」です
本物の感情?ニセモノの感情?
ということで、
ニセモノの感情は「本当に感じている気持ち」を覆い隠すためにあります。
私たちは「本物の感情」と「ニセモノの感情」をそれぞれ感じているんですね。
本物、ニセモノの区別は、自分で出来るんですか?
うーん、ちょっと難しいかもしれないです…。
本物の感情には気づけない
いま感じているこの気持ちが「本当の気持ちなのか、ニセモノなのか」は、なかなか自分では分からないです。
むしろ ニセモノの感情の方を「これが私の本当の気持ちだ」と勘違いすることがほとんど です。
なぜなら、意識から見えるのは外側のニセモノの感情だからです。
(正しくは、見えるでなく感じられる、ですが)
図にするとこんな感じです↓
だから自分の「意識」では、それが本物かニセモノなのかが 判別できないんですね。
「意識」できるのは、たいていニセモノの感情です。
ニセモノの感情は無意識的なもの
「分かってもらえなくて悲しい時」は「怒り」をぶつけよう。
「不安でいっぱい」だけど「無いこと」にしよう。
そんな風に、無意識的に
「本当の気持ちをニセモノで覆い隠すこと」がパターン化されています。お決まりのパターンになってしまっている。
私たちは、わざとニセモノを出している訳では ありません。
「隠そう」「ごまかそう」といった意図は まったく無く、自分でも意識しないまま 無意識的に 本来の気持ちをニセモノの感情で隠してしまうのです。
なぜ隠そうとするのかは、別記事でお伝えしますね。
ニセモノの感情を解消するために
ニセモノの感情は、本物の気持ちを覆い隠すためにあるんでしたね。ということは、
本物の気持ちが無くなったら覆い隠す必要もなくなるので、ニセモノの感情も自然と消えていきます。
その反対に、
本物の感情が残ったままだと、ニセモノの感情は無くなりません。覆い隠すために、どんどん出てきます。
本物の感情を感じよう
本物の感情は 感じたら消えてなくなります。
だけどニセモノの感情は、感じても無くなりません。本物の感情が存在する限り、ずっと残り続けます。
だから気持ちが揺れて苦しいときほど「本物の感情を感じること」が大事なのです。
ニセモノの感情は感じても消えないどころか、悪化するケースも多いです。イライラが止まらない、不安で飲み込まれる等は、その一例です。
よく本やブログで「感情を感じましょう」「気持ちを受け止めよう」とありますが、それは「本物の感情」のことなんです。
出てくる感情すべてを感じればいい、という訳ではないのです。
ニセモノの感情の解決法2つ
嫌な気持ちが止まらない、その原因はニセモノの感情にあります。
解決するためには、この2つです↓
①本物の感情を感じること
②ニセモノでごまかしてしまうパターンを変えること
感情に振り回されずにすむと、
自分のやりたいことに集中したり、人と安心してつながれたり、びっくりするくらい毎日が楽になっていきます。
感情の扱い方がわかると、本当に毎日が楽!になっていきます。
とくに「周りを優先して、自分は我慢が多い」アダルトチルドレンさんには、この感情との付き合い方をマスターしてほしいです。