北陸で大きな地震がありました。新たな一年の始まりからの大地震。
被災された方のお気持ちを思うと本当に胸が痛みます。大切な命、お家、日常生活が失われてしまうのは、気持ちも揺れますし、ストレスや不安もいっぱいだと思います。
また直接の被害がなくても、過去の震災を思い出したり、ニュース映像を見て不安や怖くなる方もいらっしゃると思います。
まだ予断を許さない状況ですが、一日でも早く安心安全な生活に戻れるよう願っています。
そして、そのために私にできることは「心理について知ってもらうこと」。震災時のメンタルケアを理解してもらい、ご自身やご家族、周りの方に役立ててもらえたらと思います。
地震のメンタルケアで大切なこと
まず大切なことは、
地震のメンタルケアでは、 安心感を増やすこと を意識してみてください。
不安・怖さの反対は「安心感」です。
地震のときは、不安や恐怖心に意識を向けるのではなく、その反対である「安心感を増やすこと」をしていきます。
安心感を増やすことで、不安を和らげていくんですね。
震災時の心のケア:安心感をふやす
では、安心感を得る方法をいくつかお伝えしていきますね。
人とのつながり
東日本大震災でも「絆」という言葉がよく使われたように、人とつながることは本能的に安心感を与えてくれます。
たとえ被災していないとしても震災が起きたときは、 人とつながること をしてみてください。
人とつながるとは、たとえば、
・家族や友達と会ったり連絡を取り合う
・周りの人たちと声をかけあう
・ネットや動画を観ることで人感が感じられるなら、それもオススメです
「一人じゃない」と思えるような行動です。
コンビニで買い物をして店員さんに「ありがとう」と伝えるだけでも構いません。近所の人に挨拶するのもいいです。外出がむずかしいなら、ラジオを聴くのもいいですね。
できる範囲で大丈夫なので、人とコミュニケーションをとるようにしてみてください。
自分で
自分を孤立させないことが
大切なんです。
スキンシップをとる
また、 物理的に人とつながること もオススメです。
たとえば、
・ハグをする、手をつなぐ
・肩たたきや肩もみ
・マッサージに行く
・近くに座る
直接触られることが苦手な人は、同じ空間に一緒にいるだけでも大丈夫です。
意識の上では感じられなくても、人に触れ合うことで 身体が無意識に安心感を感じてくれます。
ペットを抱っこするのも
いいですよ。
ホッとする時間をつくる
安心感を増やすというと少し抽象的で分かりづらい感じもしますが、 ホッとする時間をとる といいんですね。
たとえば、
・あたたかい飲み物をゆっくり飲む
・布団でぬくぬくする
・肌触りのよい服を着てリラックスする
・目を温める
・湯船にゆっくり浸かる
・ひなたぼっこをする
こうしてみるとキーワードは「暖かさ」ですね。
ホッとすることが安心感にもつながりますので、ぜひご自身にあったものを試してみてください。
地震のトラウマケア
震災がトラウマ体験になる方もいらっしゃいます。
トラウマ体験が残ると、以下のような症状がおこります。
(一部だけ当てはまる方も多いです)
・震災時の恐怖心やニュース映像が蘇ってくる(フラッシュバック)
・不安がつよく気持ちが不安定
・疲れているのに眠れない
・食欲がない
・何もやる気がおきない
・現実感がない(なにも感じない等)
上に書いたのは、トラウマ症状の一部です。
とくに長女気質やアダルトチルドレンの方は、つい我慢したり、一人で何とかしようとしがちです。
震災という非日常の出来事は、わたし達の心に大きな影響を与えます。
周りの方をサポートするためにも、そしてあなた自身が幸せになるためにも、ぜひ専門家を頼ってくださいね。