こんにちは、自分を大切にする心理学の
斉木智美(さいきともみ)です。
「出来ない自分は価値がない気がする」というのは
自己肯定感のカウンセリングでよく出てくるお悩みの一つです。
仕事が出来ない時だけじゃないですよ。
家事や育児、ちょっとしたことでも、うまく出来なかった時に「出来ない自分はダメ。価値がない」と思ってしまうんですね。
そう感じてしまう原因は、実は「思い込み」にあります。
そんな思い込みに縛られているのです。
私たちの人生の足かせとなる「ネガティブな思い込み」を解説する【心の呪縛シリーズ第一弾】です!
「出来ない私には価値がない」チェックリスト
心の呪縛メッセージ「出来ない私には価値がない」がある時、日常生活においてこう感じやすいです。
- 失敗したり仕事が出来ないと落ち込む
- 出来ない自分には価値がないと感じる
- 出来る人と比較して落ち込む
- 勝ち負けに過剰にこだわる
- 他人が褒められると自分が否定された気がする
- 承認欲求がつよい
- 劣等感がつよい
- 指摘されると自分が否定されたように感じる
- コンプレックスをバネに頑張ってきた
- 出来ない自分は いなくてもいい気がする
いくつ当てはまりましたか?
どのポイントも根底にあるのは
「出来ない自分には価値がない」「出来るのなら価値がある」
という思い込みです。
でも、この思い込みを持っている人と持っていない人がいるんですよね。
両者は何が違うのでしょうか??
では、この思い込みが作られる原因を見ていきましょう。
この思い込みが作られた原因
ここでは、カウンセリングでよく出てくる主な原因をお伝えしますね。
思い込みは親との関わりで作られる
「出来ない私には価値がない」という思い込みは、幼少期の養育者との関わりの中で作られます。
勉強や運動、お稽古が
「上手に出来るならヨシ!」
「うまく出来ないなら 人として価値がない」
そんな親や祖父母からの呪縛的なメッセージが大きく影響します。
- 親からいつも否定されて育った
- 親から出来ないところばかり指摘された
- 頑張ったことを認めてもらえなかった
- 兄弟姉妹や親戚、友達とよく比較された
- テストで90点でも足りない10点を怒られた
- 出来た時だけ褒めてもらえた
- 出来ないと親から無視された
- 出来ないと親が不機嫌になった
こんな風に、子どもの頃に
「出来ないんだったら価値ないよ」というメッセージを
受け取っていたはずです。
言葉で直接言われた人もいるでしょう。
また表情や声色、雰囲気など非言語で案に受け取った人もいると思います。
実は非言語でのメッセージの方が深く受け取りやすいと言われています。子どもって、親のことよく見ていますよね。そこからも思い込みは作られます。
思い込みが作られた後は、どうなるの?
一度「出来ない私には価値がない」と思いこむと、その子は「出来る自分」であろうとします。
価値ある自分でいたいから、です。
親から愛されたい。認められたい。
親から嫌われたくない。
またはその環境を生き延びるために。
そのために、子どもは「出来る自分であろう」とするんです。
必死に頑張っては落ち込み、疲弊しては再度自分に鞭打って。
出来る自分であろうとして、うまく出来なかったら
深く落ち込み、自分を否定し責めてしまう。
そして大人になった今でも、そのパターンを繰り返しているのです。
思い込みは変えられる
「出来ない私には価値がない」という思い込みは、幼少期に作られたものです。
生まれた後、後天的に作られたものであって、
先天的に「価値がない存在」ではないのです。
「私は生まれながらに価値がない」そう感じたとしても、それは事実ではありません。
その証拠に、もし別の家庭に生まれて 違う育てられ方をしたら、性格や人生は違っていたはずです。あなた自身の問題ではないのです。
後天的に作られたものだからこそ、また後から変えることが出来るのです。
もう年だしとか、性格は変えられないとか、これまで色々やってきたけど変われなかったとか、思うところはあると思います。
しかし「否定的な思い込み」は、いつからでも、どんな状態からでも変えることが出来るのです。
「出来ない私には価値がない」を解決するために
まず知っておいてほしいのは、
そもそも「出来ないこと」って、単に「何かが出来ないだけのこと」なんですよね。
・仕事を早く出来ない
・仕事が覚えられず、忘れてしまう
・英語が話せない
・出来る人みたいに素晴らしいアイデアが思いつかない
・仕事に失敗した
すべて「何かが出来ない」という【能力の問題】です。
それを【人としての価値】に結びつけてしまうから
苦しくなってしまうんです。
タイヤがパンクしたからって車本体がダメな訳ではありません。
それと同じように、仕事が出来ないのは単に能力が足りないだけのこと。
あなた自身がダメな訳ではないのです。価値がない訳ではないのです。
「自分本体はOK。でもここが足りないよね」そう認識して不足を補うべく頑張ったらいいだけ、なんです。
カウンセリングや講座でお伝えする、
出来ても出来なくても、あなた自身はOKな存在なんですよ。
というのは、この考えがベースにあります。
ぜひタイヤがパンクしたからといって、車体にダメ出ししないでほしいなと思います。
とはいえ、頭では理解できても、「自分には価値がない」と感じてしまうと思います。
「出来ない私には価値がない」の思い込みは、そうやって私たちの心を縛るんです。
文字通り「呪縛のメッセージ」なのです。
心の呪縛メッセージから一日でも早く抜け出して、あなた本来の魅力が発揮できるよう、カウンセリングやノート講座を行なっています。
呪縛から抜け出したいと思ったら、ぜひ一緒に進んでいきましょう。
\思い込みを変えるノート講座もお勧めです/