こんにちは!
自分を大切にする心理学の斉木智美(サイキトモミ)です!
突然ですが断言します。
これ、本当です。
本当に自己肯定感をあげることって出来るんです。
もう40代だし性格は変えられないよね。そんな風に諦める必要はないのです。
なぜ原因を知る必要があるの?
「できた自分を褒めましょう」「周りの人に自分の強みを聞いてみましょう」
そんな「プラスな思考」を入れていくことも、自己肯定感を高めるためには重要です。
でもさらに重要なことがあります。
それは「自己肯定感が低くなった、その原因を緩めること」です。
原因を明らかにして、それをピンポイントで撃ち抜いていく。それが根本解決につながるんですね。
根本解決をするために、原因にアプローチしていくのです。
生まれた時って誰もが「自分を否定するパターン」を持っていません。
それが大人になった今はある。
ということは、自分を否定するようになった「過去の出来事」があったはずです。
誰かにダメだしされたのかもしれません。
頑張っても褒めてもらえなくて「私なんてダメ」と思ったのかもしれない。
そんな「つらかった過去の出来事」にフタをしたまま、自分を褒めたり「私は価値がある!」と唱えたとします。
すると どこか心の奥底では嘘くさく感じてしまいます。「ただ表面的にやっているだけ」になってしまうんです。
自己肯定感は根本からしっかり解決することが大切です。
原因を見極めた上で、それをゆるめていくこと。
そのためにもまず、どんな原因があるか見ていきましょう。
7割が「親の育てられ方」が影響
自己肯定感の低さは「親からどう育てられたか」が大きく影響します。
カウンセリングをしていると、7割は親の影響だと感じます。
もし小さい頃 親がいなかったため、祖父母に育てられた方は、この先の「親」を「祖父母」と読み替えてください。
わかりやすく「親」と書きましたが、厳密には「養育者」ですね。
では、どんな関わりがあると自己肯定感が下がるのかを説明していきます。
親からのダメだしが多かった
親から「あなたはダメ」というメッセージを受け取って育つと、自己肯定感は下がります。
そりゃそうだよなぁ、、、ですね。
- 親から否定されることが多かった
- 親から褒めたり認めてもらえなかった
- 勉強が出来ないと親が不機嫌になった
- テストで90点とっても 足りない10点を指摘された
- バカにされたり笑われた
ちなみに非言語でのダメだしも含まれます。
不機嫌になる、無視される、にらまれる、ため息つく、雰囲気が怖いとか。
そんな否定されたり、出来ていないところを怒られて育つと、大人になってからも自分を否定するようになるんです。
親から過度な期待をされた
直接的に否定されなかったとしても、「過度な期待をされること」で自己肯定感は下がります。
- あなたは出来ると過度な期待をされた
- 出来て当たり前なプレッシャーがあった
- 失敗を受け入れてもらえなかった
- 周りに優秀な人が多く「出来ないこと」が許されなかった
これ、私も当てはまります。
頑張っても出来ない時でも「本当は出来るから!」と言われるんですよ。
私の可能性を信じて励ますつもりで言ってくるのが、本当にしんどくて。
母親に悪気がないし、むしろ良かれと思って言ってくるからこそ、反発も出来なくて。
「出来ない自分でいること」を許してもらえない感じでした。
だからこそ、親からこの関わりをされると「出来る自分でいよう」とするんですよ。
出来ない自分は許されないから「とにかく頑張って」「出来る自分をキープ」する。
このパターンは大人になってからも繰り返されます。
頑張り屋さんだし結果を出している人も多いけど、
でもその根底にあるのは、そのままの自分ではいられない「自己肯定感の低さ」なんですね。
親から比べられて育った
カウンセリングでもよく出てくるのが「比較されていた」ケースです。
- 兄弟姉妹と比べられて否定された
- 親がほかの兄弟姉妹ばかりを褒めた
- 親がいとこや近所の子の優秀さを言い続けた
- 出来る人と比べられることが多かった
誰かと比較されて否定されるって、本当に気分悪いものです。
私もよく「お兄ちゃんは優しいけど、お前は優しくない」と言われてました。
勉強や運動を比べられたなら、頑張りようもあるじゃないですか。
でも「優しさ」って、当時の私には何を頑張ったら分からなくて。
人として大事なものが私には欠落しているんだなぁ、と受け取っていました。
比較されて育つと大人になってからも、自分と出来る人を比べてしまいます。
そのためか、嫉妬や劣等感、無価値観を感じる方が多いです。
親の無視・無関心、関わりが少なかった
最後は親との関わりが薄かったケースです。
- 親と関わる時間が少なかった
- 親に話を聞いてもらえなかった
- 親が病気がちだったり、いつも疲れていた
- 親が勉強の出来不出来などに関心がなかった
- 親との間で距離を感じていた
関わりが薄いといっても、仕方のないケースもあると思うんですね。
たとえば、両親とも商売をしていたり、家族の誰かが病気や障害があるとか。
関わる時間がないことは分かっています。それでも、親からの関心や声がけ、承認が少ないと子どもの自己肯定感は下がります。
大人になると「私は いなくてもいい」「誰からも好かれない」といった自信のなさが出やすいです。
もう自分を否定するの、やめません?
私が自己否定をやめようと思ったキッカケには、
「私、いつまで親のせいにして生きていくんだろう?」と思ったからでした。
「親が認めてくれなかったから、私はこんなに苦しんでる」そう人のせいにしていました。
私の苦しさなんて関係なく ノー天気に生きてる母親を見て、何度も悔し涙を流しました。
たくさん怒って泣いて もがき続けて最後、
「もう親のせいにするのはやめよう」「私の人生をちゃんと自分でコントロールしよう」
そう決めました。
そう決める前も、決めた後も、カウンセリングでたくさん自分に向き合いました。
その過程で、一つ一つ過去のつらさや思いを消化したことで今の私がいます。
今からでも自己肯定感を高められます
ここまで、自己肯定感が低くなる原因は「親の関わり方」ですよ!とお伝えしました。
親からどう育てられたかによって、自信のあるなしは変わってきます。
だけど、私がここでお伝えしたいのは、
それは何十年も過去の出来事ですよ。
ってことです。
子どもの頃は親元から出ていくことも出来ません。
否定されても、比較されても、大切に扱ってくれなくても、最後はぐっと我慢するしかなかったと思います。
だけど私たちはもう大人です。
自分を否定するのか、しないのか。
誰かを気にして生きていくのか、自分に集中するのか。
すべて自分で自由に選べるんですね。
40代からでも遅いことなんてありません。
自己肯定感は何歳からでも高めることが出来ます。
これが大事になってくるんですね。
カウンセリングに来る方からも「いろいろやってみたけど、結局数年前と何も変わらなくて…」とよく聞きます。
自己流で一人で頑張るのには、限界があります。
自己肯定感を高めたい、生き方を変えたい。そんな自分らしく生きるために、一緒に進んでいきましょう。