「本当の自分が分からない」と感じる原因と対処法【自分を偽るのはNG】

こんにちは、心理カウンセラーの斉木智美です。私のブログに来ていただき、ありがとうございます。^^

私のカウンセリングには「自己否定がつよくて苦しい」「自分のことが好きになれない」といった自己肯定感が低い方が多くいらっしゃいます。

自己肯定感が低い方の中には「本当の自分が分からない」と感じる方が意外と多いんですね。

ある時は、サバサバ陽気で活発な自分。
また別のときは引っ込み思案で周りを気にしすぎてしまう。
寂しがりやで彼に依存してしまう重い自分もいる。

自分でもどれが本当の自分なのか分からなくて…。

納得する答えが見つからずにぐるぐる考えすぎたり、苦しくなってしまうんですね。

今回はそんな「本当の自分が分からない時の原因と対処法」をお伝えしていきます。

目次

解決法は「自分に意識を向けていくこと」

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結論から言うと解決法は、

少しずつでいいから「自分の本心を知っていく事」です。

自分が何を感じているのか。何を考えているのか。
やりたいこと、やりたくないこと。好きとか嫌いとか。

そんな自分の本心や感覚に自分が気づいていくことで「本当の自分が分からない感じ」は解決していきます。

本当の自分を見失うのは「自分を偽るから」

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そもそも「本当の自分が分からない」悩みは、周りに合わせすぎたり、自分を偽りすぎた時に出てくるものです。

後述しますが、実際には「本当の自分」なんて存在しないんですね。

なのに、「本当の自分」を探してしまうってことは、
相手に合わせて自分を演じすぎてしまったってこと。

演じて自分を偽りすぎたことで、本来の自分を見失ってしまったんですね。

・嫌われないように相手に合わせすぎてしまう。
・好かれたくていい人を演じすぎてしまう。
・作り笑いをしてしまう。
・相手の期待を先読みして、それを自分の意見にする。

そんな風に相手に合わせて「過剰に演じてしまう」から、本当の自分が分からなくなってしまうのです。

とはいえ、素の自分を見せなかったり相手に合わせることは、誰もがやっていることだと思います。社会で生きていくためには、ある程度は必要なことですよね。

だけどそれが「過剰に」やりすぎてしまうと、「どれが本当の自分か分からない状態」に陥ってしまうんです。

相手に合わせたり演じること自体が悪い訳ではないのです。ポイントは、この「過剰」にやりすぎてしまう部分を緩めていくことなのです。

では、なぜ自分が苦しくなってしまうほど「過剰に」自分を偽るのでしょうか?

自分を偽るのは、人間関係のトラブルが原因

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そのキッカケは、多くの場合「人間関係のトラブル」です。

いじめや無視、悪口や裏切り。

そんな経験を通して「自分を出したくない」「相手に合わせた方がいい」「演じた方がうまくいく」と思ったはずなんです。

そうやって「演じること」で自分を守ってきたのです。

だから私は「演じることを今すぐやめましょう」とは言いません。

その代わり、意識して「自分の本心を知って欲しい」のです。

自分の本心とは、

・ああ言っちゃったけど、ちょっと違和感があったな。
・作り笑いしたけど本当は楽しくなかった…
・また相手を先読みしたけど、本当はこう言いたかったのかも。

最初のうちは「少し時間が経ってから、自分の違和感やズレに気づく」と思います。

例えば、友達との食事が終わって家に帰ってから「楽しいキャラで場を盛り上げたけど、本当はそういう気分じゃなかったかも」と振り返る、みたいな感じです。

その瞬間はキャラを演じたり「ジャナイ自分」で偽るけど、少し時間が経って出てくる「自分の本音」や「違和感」をキャッチしてほしいのです。

「本当はどう感じていたのか」「どうしたかったのか」そこに気づいてほしいのです。

「外に見せる自分」と「内側の自分」の両方大事!

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自分を演じながらも、その内側では「自分の本心を知っていく」。

これを同時並行で進めていくのです。

そうやって「外に見せている自分」と「内側の自分」の両方を意識していくんですね。

意識していくっていうのは、

「雰囲気を壊さないために作り笑いしてるけど、本当は無理してるかも」
「立場上、相手の意見に合わせたけど、本当は嫌かも」

「外に見せている自分」と「内側の自分」の両方に気づいていくこと。

ちなみに「内側の自分」とは「本当の自分」です。

そうやって「外に見せている自分」と「内側の自分」を意識して区別できることで、「本当の自分が分からない」感覚は消えていきます。

演じてしまうのは「自分を守るため」

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相手によっては「演じた自分」を見せ続けてもいいのです。

演じてしまうのは「自分を守るため」なのだから、相手によっては遠慮なく演じたらいいんです。丸腰で接して傷つくより、よっぽどいいです。

そして、もし心を許せる人がいたら、少しずつ「本当の自分」を見せていくのもいいでしょう。

心理カウンセリングでも過去の人間関係トラウマを解消していきます。だけど本当の意味で解決したと感じるのは、あなたが「人とつながれた時」だからです。

「自分の気持ちや考え、過去」を信頼できる人に話してみる。

そうやって「本当の自分」を見せることで、過去に決めた「自分を出したくない」「相手に合わせた方がいい」「演じた方がうまくいく」という思い込みは緩んでいくでしょう。

相手に対して偽った自分を見せて自分を守っている。そうしながらも、自分の本音は自分が分かっている。

そんな状態を目指していきたいんですね。

そもそも「本当の自分」なんていない

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ここまで書いておいて言うのもなんなんですが、

実際には「本当の自分」というのは存在しません。

作り笑いするのも「自分の一部」だし、偽った自分も演じた自分もキャラ設定もすべて「自分の一部」だからです。

「本当の自分」とは、一言で言い表せるものではなくて。

自分らしい部分も自分らしくない部分も、すべて引っくるめて「本当の自分」なのです。

だから「本当の自分」なんて偶像に悩みすぎなくていいのです。

まとめ:自分の本音や感覚に意識を向ける

本当の自分が分からない時の解決法は「本当の自分を見つけること」ではありません。

演じたり偽るのをやめることでもありません。あなたを守ってくれる時もあることでしょう。

周りとうまくやりつつ、自分の苦しさを解消するのはまず、

ふだん無視している「違和感」「本音」「考え」「感覚」に
意識を向けてみてください。

最初は時間差でやってくる、でしたね。

根気よく、自分の気持ちや感覚をキャッチしてみてください。

本当の自分が分からない感覚は、「過剰に演じすぎ」「過剰に偽りすぎ」「キャラ盛りすぎ」と教えてくれる、心からのメッセージです。

少しずつでいいので自分の本心を知っていく事。「外側」と「内側」の自分の両方に気づく事。

それが分かるようになると、「演じるのをやめる」「相手に合わせるのをやめる」「信頼できる人には本音を打ち明けたい」といった次の一手が見えてくるはずですよ。

あなたは あなたのままでいいんです。

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