私の心理カウンセリングでは「抑圧するもの」「心理的に足かせになっているもの」を取り除いていきます。その過程でネガティブな感情と向き合うことがあります。
ネガティブな感情とは、例えば、悲しみ、寂しさ、恐れ、怒り、嫉妬心といった、出来ることなら感じたくないし、人前でも出したくない感情のこと。
心理カウンセリングでは、そんなネガティブな感情もかんじていくのですが、先日、ある方がこう仰ったんですね。
「ネガティブな感情を出したらネガティブな現実を引き寄せそうだし、感じたくないんです…」
この質問を聞いたとき、おおっ!と思いました。
私自身、これまで心理カウンセリングをしてきて、どこかネガティブな感情を感じることに慣れていたこともあって、この質問には「なるほどー、確かに!」と思ったんですね。
で、私の答えは、、、
「ネガティブな感情は感じて出してしまったほうが、いい現実を引き寄せます。」
ネガティブな感情って溜め込んだままでいるより、出してしまったほうがいいんですね。むしろネガティブな感情を感じないままでいると、ネガティブな現実を引き寄せちゃいます。
なぜなら、、、
いくら見ないようにしてもハラの中には「存る」わけですよね、ネガティブな思いが。
特に、抑圧したネガティブな感情は「潜在意識」に溜まっていくから、「潜在意識にあるものを引き寄せる」という引き寄せの観点からも、ネガティブな感情は出してスッキリきれい でいたほうが、ハッピーな現実を引き寄せそうな感じがしません??
ネガティブな感情は感じることで無くなっていきます。
感じずに目をそらすほど、潜在意識はネガティブな思いでいっぱいになってしまうんです。
でね、私自身、「何を出すか」も大事だけど「何を持ち続けているか」はもっと大事だと思うんです。
ネガティブな気持ちを言葉にしたり感じることで、「現実の世界に出現させたくない」と思う想いも分かるのですが、
ネガティブなものを「持ち続ける時間」をできる限り短くした方が、自分自身も気分がいいし、人とのわだかまりもないまま接することが出来るから、引き寄せ云々の前に、まず自分が楽に過ごせると思うんです。
感情は感じたら消えていきますが無くならない場合は、「その感情を感じ足りていない」か、または「まだ感じていない感情がある」かのいずれかですよ。
ちなみに「感情を感じましょう、出しましょう」というのは、「相手に直接だそう」という意味ではないです。感情を出すのが得策ではない場面ってたくさんあるし、直接出さなくてもいいです。
だけど、「感情が出せない」から「感情を出さない」と抑圧することなく自分で選択できるようになること。そして出さなかった感情を後から自分で発散できること。
これが私がオススメしている感情との付き合い方です。
って書いてきましたが、もし今、ネガティブな感情を感じるタイミングじゃないと感じるなら、無理に感じなくて大丈夫です。無意識的に「感じないことで心を守っている」ことがあるので、
「いい現実を引き寄せたいから頑張ってネガティブに向き合います!」とかは、やめたほうがいいです。大事なのは、引き寄せより「自分のタイミング」です。
ということで、まとめると、
「ネガティブな感情を感じたらネガティブな現実を引き寄せる」ことはなくて、むしろその逆。ネガティブな感情を感じないままでいると、ネガティブな現実を引き寄せます。
安心してネガティブな感情と向き合ってほしいなと思います。