ビリーフチェンジという心理セラピーを教える認定講師を約7年間(2012年〜2019年)していました。
セラピストを育成する講座でしたが、「誰かのために」とセラピスト・カウンセラーを目指す方もいれば、長年の悩みが解決せずに苦しいという「自分のために」という方も多くいました。
悩んでいるときって、「私がこんな性格だから、、、」「いっつもこのパターンで不幸になる」「私ばっかり、、」と、悩んでいるだけでも苦しいのに、さらに自分を責めて悪化してしまうことがあると思うんです。
だけど、その苦しさはリミッティングビリーフの影響であること、何故そうなるのかの「理由が分かるだけ」でも楽になっていきます。
さらに、ビリーフの影響を弱めることで、自分が性格だと思っている部分さえも、変えることが出来るのです。
24のリミッティングビリーフ
リミッティングビリーフ(禁止令)は、12個ある、25個ある等、その手法によって諸説ありますが、ビリーフチェンジ(プロセラピスト養成講座)では24のリミッティングビリーフがあると教えています。
24のリミッティングビリーフ
・重要な存在であってはいけない
・欲しがってはいけない
・成し遂げてはいけない
・成功を感じてはいけない
・人に近づいてはいけない
・人を信用してはいけない
・集団に属してはいけない
・感謝をしてはいけない
・子どもであってはいけない
・成長してはいけない
・セクシーになってはいけない
・考えてはいけない
・自由に行動してはいけない
・親から離れてはいけない
・健康であってはいけない
・正気であってはいけない
・感じてはいけない
・楽しんではいけない/幸せを感じてはいけない
・くつろいではいけない
・存在してはいけない
・ありのままの自分であってはいけない
・自分の性別であってはいけない
・見えてはいけない
・愛着を感じてはいけない
リミッティングビリーフとは、あなたを縛るもの
上の24個をみて分かるように、語尾がすべて「〜いけない」で終わっているんですね。
リミッティングビリーフは、「あれしちゃダメ」「こうであったらダメ」と、私たちの考えや行動を制限するもの、なんです。
制限する=リミットをかけるの意。
私たちの言動に制限をかけるビリーフなので、リミッティングビリーフといいます。
たとえば、「欲しがってはいけない」というビリーフがあると、文字通り、欲しがることを禁止します。「欲しい」と思うこと・言うことにブレーキがかかるんですね。
欲しいけど、「周りの目が気になったり」「自分は後回しでいい気がしたり」「なんだか悪い気がして」、自分の欲しいものを我慢してしまう、というビリーフです。
欲しい気持ちがあるのに「欲しがったらいけない」と自分を縛る思考が沸いてきてしまうのです。
そんな風に、頭でわかっていても気持ちがついてこなかったり、自分でも自覚がないままブレーキをかけてしまう、その原因が【リミッティングビリーフ】なのです。
禁止を許可に変えていく
リミッティングビリーフの数だけ、「〜いけない」と、自分に課す禁止が多くなるから、ぜんぜん自由じゃないんですね。自分を小さな枠に閉じ込めて、不自由な状態にしてしまうのです。
「本当の自分を見せてはいけない」「弱みを見せてはいけない」「出来ない自分じゃダメ」等、「〜いけない」と自分に対する禁止事項が多いほど、当然、悩みも生きづらさも増えていきます。
その状態の根本原因である、ビリーフのことを知り、緩めていくことで、楽に自由になっていく人も沢山います。
ビリーフチェンジのセッションでは、「〜いけない」という【禁止】を「〜してもいいよ」という【許可】に変えることで、リミッティングビリーフを緩めていきます。
これまで無意識に「禁止」していたものを、「許可」に変えていくことで、不自由さや小さな枠から抜け出し、本来の、自然な自分に変わっていきます。
「愛情を受け取ったらダメ」と「幸せになったらダメ」「突き抜けたらダメ」と、小さく縮こまっていた人生が、「愛情を受け取っていい」「幸せになっていい」「やりたいことに突き進んでいい」と変わったら、、、人生激変すると思うんです。
幸せになる「伸び代」があるのです
そんな風に、ビリーフを緩めることで、日々感じる気持ちも変わるし、毎日の過ごし方も変わるし、性格をも変えることが出来ます。
24のリミッティングビリーフは、チェックリストを見ると「20個以上、当てはまっていた!ガーーーン!!」ってなると思うんです(最初は私もそうでした)。
だけど、それだけ、今の状態から、さらに楽に、自由になれるし、眠っている可能性を引き出せる「伸び代がある」ということなんですね。
実際、私も一つずつ、ビリーフの影響を弱めることで、以前だったら想像すらしていない人生を送ることが出来ています。
会社をやめて起業したり、セラピストを育てる講師になったり、好きなところに住んだり、仕事をセーブして夫婦で子育てをしたり。。
以前は、「周りに負担をかけてはいけない」「不安定な生活はダメ」と自分を律していました。が、ビリーフを変えていった結果、「私は私のままでいい」「そして、自分の好きに生きていい」という感覚が腑に落ちています。
「そう生きていいんだよ」と自分に許可が出せるようになったんですね。以前と比べると、ずいぶん自分に優しくなりました(笑)
それでも。まだまだビリーフはあるし、その分、伸び代もたくさんあると思っています。
持っているビリーフの数や程度の差は違えど、誰もがリミッティングビリーフを持っています。その意味では、誰もがまだまだ伸び代があって、いろんな可能性を秘めているのです。
「〜いけない」という禁止を「〜してもいい」と許可を出していく。
24のリミッティングビリーフは、そのためにあります。
ビリーフを弱めることで、今の枠から出て、もっと楽に、自由に楽しく生きる人が増えることを心から願いつつ、カウンセリングをしています。