前回の記事で、「なぜ感情を感じることが大事なのか」について書きました。
「感情を感じると、やりたいことが出来るようになる」とはいえ、ワクワク、楽しいといったポジティブな感情ならまだしも、
「ネガティブな感情を感じましょう」と言われても、正直「はい、そうしましょう」という方は少ないんじゃないかな、と思います。
今回は、そんなネガティブな感情に関する誤解を解いていこう第一回目です◎
この記事だけですべての誤解がとけると思っていないので、今後も書いていきますよ〜、の第一回目です。^^
感情にポジティブもネガティブもない説について
ここでいう「ネガティブな感情」というのは、怒り、悲しみ、不安、恐れ、寂しさ、嫉妬、罪悪感、憎しみ、恨み、といった、人前で出したくないと思っている感情のこと。
よく「感情にポジティブもネガティブもない→だからネガティブも感じよう」というお話しもあって、心理の面からすると、ほんとその通りなんですけど、、、
そう言われても、
じゃあ、これからは、楽しさを表現するのと同じように、怒ってみよう!
とは、正直ならないと思うんです。^^;
やっぱりポジティブな感情に比べると、ネガティブな感情を感じることに抵抗があると思うんです。
っていうか、感情を感じると不都合おきますよね?
「怒りや悲しみもフタをせず感じましょう」
「不安な気持ちは我慢しないで感じましょう」
「感情感じたら楽になりますよ」とか「すっきりしますよ」
と言われても、つい我慢してしまうのは、
ネガティブな感情を感じると、
かえって不都合おきますよね??
と思っているから、です。
これは、心理カウンセリングの現場でも、ほとんどのクライアントさんが最初におっしゃいます。
ネガティブな感情を感じる「メリット」より、「デメリット」のほうが大きいと感じてるわけです。
・感情出したら周りとの人間関係がうまくいかなくなりますよね?
・感情を感じ始めたら止まらなくなるんじゃないか
・感情的になったら、かえってメンタルが悪化しそう
・そもそも、人前で感情出してるとこを見られたくないんですけど。。。
など、多くの人が
ネガティブな感情を感じると、
かえって不都合おきますよね??
と思っているんですよね。
感情について、切り分けて考える
その理由の一つが、
感情を「感じること」と「相手に出すこと」が一緒くたになっている
ことだと思うんです。
心理カウンセリングの現場でも、「感情を感じられるようにしていきましょう」とお伝えすると、けっこう多くの方が「そんなことしたら、相手からどう思われるか気になります」「相手に感情をぶつけたくないんです」とおっしゃるんですよね。
なにが起きてるかというと、
「感情を感じましょう」が「感情を相手に出しましょう」に変換されちゃってるんですよね、無意識的に。
けっこう ごちゃ混ぜになりやすいんですけど、「感情を感じること」と、感じている感情を「相手に出す、表現する」ことは別物です。
自分の中に自然に湧きあがってくる気持ち(感情)に、そのまま感じて浸ること。
自分一人でも出来ます◎
感じている気もち(感情)を相手に伝えたり表現すること。感情の度合いによっては、感情を相手に「ぶつける」ように表現してしまう人も。
この2つを比べたら、感情を相手に出すほうがハードル高いと思うんですよ、相手からどう思われるかも気になるし、相手の反応も読めないし。
でも、感情を「感じること」→「相手に出すこと」と変換されていると、
/
感情感じましょう?ないないない、
感情だしたら却って現状悪化しますよね?
\
となるので、結果、感情を出すのはもちろん、本やブログが本来発している「感情を感じましょう」も行われないまま、終わってしまう・・・ということが、本人の自覚がないまま起きてるんですよね。
心理ブロックを解除するためにも、行動できるようになるためにも、まず目指したいのは「感情を感じること」。
なので、心理カウンセリングでは、2つの違いを伝えることから始めています。^^
中には「感情を相手に出せるようになる」のも同時にできるように、というカウンセラーさんもいらっしゃいますが、私は二の次でいいと思っています。
もし、これまで周りからどう思われるかが気になって、ネガティブな感情が出せなかった方、大丈夫ですよ。^^
感情を出すだけなら、誰にも見せることなく一人でも出来るので、「周りからどう思われるか」「周りとの人間関係が崩れそう」といった心配をしなくていいんです。^^
だから、
ネガティブな感情を感じると、
かえって不都合おきますよね??
と思ってしまう理由が、「相手からどう思われるか気になる」だとしたら、それは気にしなくて大丈夫。です。^^
そして、、、実は、ネガティブな感情を感じたくない理由は、もう一つあって、それはシンプルに「嫌な気持ちは、感じたくない!!」という理由。いやな気持ちを感じるの、いやですよね。^^;
だけど、嫌な気持ちも感じたほうがいい理由が、あるんです。
記事が長くなったので、また別の記事で書きますね。