「あいつ、不幸になれー!」
いけないと分かっていても、つい他人の不幸を願ってしまう時ってありますよね。
相手の不幸を願うのも苦しんですけど、その後、
「相手の不幸を願うなんて、私って嫌な奴」
そう自分を責めたり自己嫌悪になると、ますます気持ちもメンタルも悪化してしまいます。
そんな悶々とした状態から抜け出すためにも、この記事では「他人の不幸を願ってしまう原因と解決法」についてお伝えしていきますね。
動画でも解説しています↓
人の不幸を願ってしまう2つの理由
なぜ人の不幸を願ってしまうのか。主な理由は2つあります。
1. 相手から嫌なことをされた経験
1つめは、
相手から嫌なことをされたり言われたからです。
その時の嫌な思いから「相手も同じ痛みを感じればいいのに」と、相手の不幸を願う思いが生まれてしまうのです。
2. 相手への羨望や嫉妬の感情
2つめは、
相手に対して羨ましさや嫉妬を感じているケースです。
自分にないものを持っていたり、うまくいっている他人を見ると、羨ましさや嫉妬の気持ちから相手の不幸を願ってしまうんですね。
あなたが悪い訳ではない
どちらのケースも、あなたがダメとか、あなたの性格が悪いとかでは ありません。
そうなってしまう「原因を知って」「それに合った対処法をすればいいだけ」です。
あなたのエネルギーや大切な時間を、他人への嫉妬や不幸を願う気持ちに奪われないためにも、
そしてスッキリ前向きな気持ちになるためにも、それぞれのケースの対処法を見ていきましょう。
ケース1. 相手から嫌なことをされたときの対処法【具体的な解決策】
なぜ起こるのか
相手の不幸を願ってしまう理由1つめは、その相手から嫌なことを言われたり嫌なことされたから、でしたね。
たとえば、その相手から
・傷つけられた
・理不尽な扱いを受けた
・裏切られた
などです。
その時に感じた嫌な気持ちとか傷ついた気持ちがあると
(私と同じように)相手も痛い思いをすればいいと相手の不幸を願ってしまうんです。
つまり、相手に対する怒りや、大切に扱ってもらえなかった悲しみがあなたの中にまだ残っているってことなんです。
その傷ついた気持ちは
思い出したくないほど痛いし苦しいものです。
だから形を変えて恨みや憎悪となり、相手の不幸を願ってしまうんです。
解決方法:自分の気持ちに向き合う
そんな風に意識が相手に向かっていると思うんですけど、やっぱり見るべきところは自分です。
「嫌なことをされたのは自分なのに、相手に文句も言えずに、自分に向き合わないといけないなんて、、、」
カウンセリングをしていると、そんな風におっしゃって納得できない人もいます。
うんうん、お気持ちは
よーく分かるんですけど
でも一番大切なことは、
あなたが幸せになることです。
相手に分からせたい、不幸を味あわせることより、あなたが幸せになることの方が何倍も何十倍も大事なことなんです。
そのためにまず、
嫌なことをされた悲しみや怒りを認めること。
意識を相手ではなく「自分の感情」に向けることが大切です。
具体的には
・悲しみや怒りをノートに書き出す
・感情を言葉にして表現する
・信頼できる人に話しを聞いてもらう
そうやって自分の中の嫌な気持ちを吐き出して、相手へのわだかまりや執着する気持ちがなくなっったら、自然とその相手の不幸を願う気持ちも一緒に消えていきます。
ケース2. 嫉妬や羨ましさからの不幸願望
なぜ起こるのか
2つめの理由は、
相手に対して羨ましさや嫉妬を感じているケースです。
やっぱり人の不幸を願ってしまう時って「自分が満たされてないとき」なんですよね。
・自分に足りないものを他人が持っていたり
・相手の幸せそうな姿をみて嫉妬したり
・自分がみじめに感じたり
・「なんで私ばっかり」という不公平感
といった
「自分の不満足感」と「他人の充実感」の差が、相手の不幸を願う気持ちを引き起こします。
例えるなら、自分と相手を天秤にかけてバランスが崩れている状態なんです。
<自分の天秤が下がっている状態>
- 思い通りの幸せを叶えられていない
- 自分が満たされていない
- 不安や不満がある
<相手の天秤が上がっている状態>
- 幸せそうに見える
- 欲しいものを持っている
- うまくいっている様子
この天秤のアンバランスを見ていると、心が痛いわけです。
もし相手が失敗したり不幸になって落ちてきて、下がっている自分と天秤の釣り合いがとれたら、なんだかホッと安心できる。
もちろんそう考えて不幸を願っている訳ではなくて、多くは無自覚なんですけど、
相手の不幸を願ってしまう根底には、相手に対する嫉妬や羨望、自分に対する不満足感があるんです。
解決方法:自分の幸せを追求する
なのでこの場合の解決法は
自分が幸せになること です。
もうこれに尽きる!です。
だってですよ。
相手の不幸を願って、実際にその相手が不幸になったとします。
一時的には、気持ちが晴れたり「つらいのは私だけじゃない」とホッとするでしょう。
だけど、別の幸せな人を見たら、また同じことの繰り返しになってしまいます。
だからこの場合の解決法は、自分が幸せになっていくことで高い位置で天秤のバランスを保つことなんです。
あの人、幸せそうだよね、
でも、私も違う形で幸せだよね、って。
そうすることで、
自然と人の不幸を願う気持ちは消えていきます。
具体的には、
・自分が本当に欲しいものは何かを考える
・小さな目標から始める
・自分にできることから行動を起こす
・小さな成功体験を積み重ねる
他人の不幸は、
あなたを幸せにはしてくれません。
自分の幸せに集中したら、他人の不幸を願う気持ちなんてシュパパパーン!と吹き飛びますから。
まとめ:前向きな取り組みへ
相手の不幸を願ってしまった時は、
憎しみや嫉妬、羨望、自分を責めてしまう気持ちではなくてね。
「私はもっと満たされたい」というサインだと思ってほしいんです。
人に「不幸になれー」とか「失敗しろー」って思う気持ちの分だけ、自分が幸せになりたいんだなーって。
自分の心を満たしてほしいというメッセージだと思って、前向きに取り組んでほしいと思います。
相手の不幸を願ってしまう
心のメカニズムのお話、
いかがでしたか?
あなたがさらに幸せになることを願っています。^^
よくある質問(FAQ)
Q. 人の不幸を願う気持ちは悪いことですか?
A. それは感情の一つの表れであり、自己否定する必要はありません。大切なのは、その感情の原因を理解し、適切に対処することです。
Q. どうすれば人の不幸を願う気持ちがなくなりますか?
A. 自分の感情と向き合い、本当の原因を理解すること、そして自分の幸せを追求することで、徐々に和らいでいきます。
Q. すぐに効果が出る対処法はありますか?
A. 感情を認めて消化することで、一時的な気持ちの整理はできます。ただし、根本的な解決には時間をかけて自分と向き合うことが必要です。
「幸せになってはいけない」「自分には価値がない」といった心理的ブレーキが関係することも。
同じパターンを何年も繰り返すときは、専門カウンセラーと一緒に解決することがオススメです。