怒っているのに笑ってしまう〜アダルトチルドレンに多い「怒りを我慢する心理」

先日の対面カウンセリングでのことです。

父親に対する不満や わだかまりを解消するために、クライアントさんが怒りを出す場面になりました。

うながされて、クライアントさんが
いざ怒りを出そうとしたところ、、、

怒ろうとすると頭が混乱する

と、なったんですね。

直前まで「自分の価値観おしつけてきて、私の話を聞いてくれない父親」に怒っていたのに、です。

怒る気持ちを出そうとすると「なんで怒ってるんだっけ？？？」と頭が真っ白になるそうです。

「あれ？なんだっけ？訳がわからない…」と何度もおっしゃってたのが印象的でした。

でも実はこれ、心理セラピーでよく起こることなんです

怒ることに心理的ブレーキがあると
いざ怒ろうとした時に、

・頭が真っ白になる
・混乱する
・訳が分からなくなる

となってしまうんですね。

なぜそうなるのか、理由は後で説明することにしてセッションの続きのお話をしようと思います。

混乱して怒りが出せなくなってしまう。

セラピーでその混乱を解消した後、
再度、怒りを出してもらいました。

怒ろうとすると笑ってしまう

すると今度は、混乱することなく、怒る気持ちは出せました。

出せたのですが、笑いながら怒っていたんですね。

ニヤニヤしているような、でもどこか苦笑いのような、ごまかし笑いのような、そんな笑い方です。

腹がたつって本当に思っていて
その気持ちを吐き出しているのに、なぜか笑ってしまう。

実はこれも、カウンセリングをしていると
よく出てきます。

うんうん、かつての私も、怒るとなぜか笑ってしまって、かえって「ヘラヘラしてる」と怒られてました。

笑いを止めると、怒りがどこかへ行ってしまい怒れなかったので、出せないお気持ち、よく分かります。

怒ることに心理的ブレーキがあると
いざ怒ろうとすると、

・なぜかニヤケてしまう
・急に笑いたくなる
・ヘラヘラしてしまう

となってしまうんですね。

もちろん、わざとではないです。反射的にそうなってしまうって感じです。

なぜそうなってしまうかというと、、

無意識に怒りを抑えてしまう

怒ることにブレーキがあると、
無意識に怒りを抑えようとします。

なので、いざ怒りを出そうとすると、
混乱したり、笑ってしまったり、

怒りを出さないよう
無意識にジャマをしてしまうんです。

ほかにも、怒ろうとすると、

涙が出てくる、咳がでる、頭痛がする、
別の考えが浮かんで怒る気持ちが飛んでしまう等

その方なりの「怒りへの妨害」が起きます。

そうやって自分を守っているんですけど、でも

アダルトチルドレンさんや自己否定がつよい人ほど、きちんと怒りを出したほうがいいです。

怒るってエネルギー使うんですね…

怒ろうとすると笑ってしまうし、笑いを止めようとすると怒れなくなる。

怒りを出せないパターンをくぐり抜けて
この後、クライアントさんは無事
怒りを出すことができました。

怒りを出せるようになると、
思っていたより怒っていた！と気づく人が多いです。

怒りを出し終えたクライアントさんは
だらんとイスに座り、
ぐったり脱力していました。

嫌なことがあっても
ぐっと我慢してきた方ほど、

溜めこんだ怒りを出すと
ちょっと放心状態、、、というか、

運動した後のような
疲れやぐったり感が出ることも。

怒りを出した分だけ変化します

怒りって、出した分だけ
きれいに消えてなくなります。

変化が分かりやすいんですね。

セッション後、父親に会っても
怒りやイライラがなくなったそうです。

そして、同時に
「男性から大切にしてもらえない感じ」もなくなり、中断していた婚活を始めましたと報告がありました。＾＾

こうした想定していない部分にも
よい変化が起きるところが、

心理セッションの面白さであり、

クライアントさんの潜在能力に
ほんと驚かされます。

怒っているのに笑ってしまう心理

怒っているのに笑ってしまうのは、

怒りは出したらダメ！

という心理ブレーキがあるからです。

・納得がいかない
・理不尽だ
・嫌だ
・腹がたつ

上のような気持ちを感じたときに、ほぼ反射的に笑ってしまったり、スルーしたり、思考がぐるぐるしたりと、

怒る気持ちをごまかそうと
しているんですね。

ちなみに
腹が立って恨みや憎しみが止まらない、、、と
いうときは、怒りではなく、別の感情がネックになっています。

怒ろうとすると笑ってしまう理由は
別の記事で詳しく書きますね。

この記事が
あなたが幸せになるお役にたてば
嬉しいです。

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