不登校カウンセラーと名乗って 専門的にサポートしている訳ではないですが、常時5〜6名の不登校・ひきこもりのカウンセリングをしています。
今回数えてみたら、これまで関わった方々は100名を超えていました。
カウンセリングといっても、親御さんのみ、お子さんのみ、親子さんを別々にと、関わり方はさまざまです。お子さまの年齢は、小学高学年〜20代半ばくらいまでと幅も広いです。
親御さんとのカウンセリングでは、不安や心配を解消したり、お子さんの心理を解説したり、具体的な関わり方をお伝えしたり。
親御さん自身が幸せになるサポートをしています。
その一方で、
お子さんとのカウンセリングは、ほんとうに様々です。
目の前の悩みを解決したり、将来について一緒に考えたり。かと思えば、趣味や好きな歌手の話、バイト先を一緒に探したり、ご自身の特性を理解してもらったり。
お子さんや親御さんの特性や状況、家族関係も、それぞれ異なるので、同じ「不登校カウンセリング」でも まったく別のアプローチをとることがほとんどです。
不登校の専門家ではありませんが、不安な日々を送る方々のお役にたてばと思い、これまでの経験や私の考えを書いておこうと思います。
不登校は親のせい?
不登校のカウンセリングで感じるのは、
どの親御さんも ものすごくご自身を責めているし、不安でいっぱい ってことです。
とくにお母さん、ですよね。
「子供のことは母親の責任」な風潮もあるし、学校に行けなくなって「この先」どうなるのか、心配や焦り、ご自身を責める気持ちなど、気持ちがいっぱいいっぱいになりますよね。
私も息子がいるので、お気持ちわかります。
ただでさえご自身を責めているのに、
不登校カウンセラーさんから、
「お子さんの問題ではなくて、お母さんの問題です」
「親御さんの過保護、過干渉が原因です」
「お母さんが先回りしてやるから、お子さんの力が伸びないんです」
と言われたり。
ママ友や先輩ママとの会話で、
(ちょっと引いてる空気感を出されながら)
「中学生なのに、そんなことまでしてあげてるの…?」
「うちの子、もうそれ一人でやってるよー」
こちらの子育てを否定されたり。
あるいは、
ネットや本の「不登校になる親の関わり方」や「毒親チェックリスト」をご自身を当てはめて、ご自身を責めてしまったり。
とにかく不登校児のお母さんは、ご自身ととても責めているし、不安で気持ちが落ち着かないと思うんです。
お子さんが不登校になった時、まずやるべきこと
だけど、お子さんが不登校になった時、まずやるべきことは、
お母さんが
・不安や焦りから一旦おちつくこと
・ご自身を責めないこと
この2つです。
不登校への対応は、お母さんがメインでされる事が多いです。さらに不登校のサポートは、行きつ戻りつ一喜一憂の繰り返し。思考はぐるぐるするし、気持ちもたくさん揺れると思います。
と同時に、お子さんや学校への対応、家族と話し合ったりと、考えること、行動することが盛りだくさんです。
だからこそ。
不登校カウンセリングでは、まず
お母さんに楽になってもらうこと。
ここを一番の最優先に、カウンセリングをしています。
不登校に関する対応は
お母さんの心の安定がなにより重要です。
その反対に、
親御さんが「不安でいっぱい」「自分を責めてばかり」だと、かえって不登校が長引いてしまいます。
よくあるものだと、お子さんがうまく自立できなくなってしまうケースです。
これについては、また次の記事で書きたいと思います。