心の呪縛メッセージ
・楽しんではいけない
・怒りを出してはいけない
・目立ったら叩かれる
・できない私には価値がない
「欲しがってはいけない」とは
「欲しがってはいけない」の思い込みは、その名のとおり、欲しい気持ちをストレートに表現することに抵抗があったり、「欲しがること」を我慢してしまうといった特徴があります。
自分が欲しいものは手に入らないと「あきらめモード」になりやすく、なかには、自分の欲求を抑えすぎて「何が欲しいのか分からない…」なんて人も。
欲しがることに罪悪感を感じたり、「欲しい」と言ったら周りに迷惑をかけるのでは、、、と心配になったり。自分の欲求より周りを優先させる、そんな「自分の欲求を後回しにしてしまう」あなた。
だけど、、、
- 「私の欲しいものは手に入らない…」と思いつつも、未練が残っていませんか?
- 「自分がやりたいことや欲しいものを知りたい」って思いませんか?
- 欲しいものに素直に手を伸ばす人をみて、なんだかモヤモヤしていませんか?
心の呪縛メッセージ「欲しがってはいけない」をゆるめるためにも、まずはこの思い込みについて一緒に理解を深めるところから始めていきましょう。
「欲しがってはいけない」診断チェックリスト
心の呪縛メッセージ「欲しがってはいけない」があると、こういった悩みを感じやすいです。
- 自分が欲しいものを「欲しい」と言えない
- 自分の欲求に素直な人を見るとイライラする
- 自分の欲しいものは手に入らないと思っている
- 「どうせ…」と諦めがち
- 自分より人の欲求を優先する
- 人のためにはお金を使えるが自分は我慢が多い
- 自分のしたいことが分からない
- 欲しいものを聞かれても答えられない
- 人に頼み事ができない
- 言いたいことをハッキリ言わない
- 欲しいものをたくさん買っても満足できない
- あれこれ行動するけど満たされない
いくつ当てはまりましたか?
当てはまる数が多いほど、「欲しがったらいけないよね」と自分の欲求を抑圧しているサインです。
自分の欲求を抑えてしまうと、どうしても人生がこじんまりとしやすいんですよね(>_<)
ここからドドーンと生き方を変えるために、まずその成り立ちからお伝えしていきますね。
ほかの思いこみと同じように、この「欲しがってはいけない」も子どもの頃の家庭の中で作られることがほとんどです。カウンセリングでよく出てくる「欲しがってはいけない」の家庭環境は、こんな感じです。
欲しがってはいけないタイプの家庭環境
欲しがってはいけないの人は、「自分の欲求は出したらいけない」「欲しがったらダメなんだ」と感じる家庭環境で育った方が多いです。
カウンセリングでは、主にこの3つが出てきます。
1. 親や家庭の事情で欲しいものを我慢してきた
ひとつめは、親や家庭の事情で「欲しいものを我慢してきた」というケースです。
自分の欲しいものを我慢したり、あきらめざるを得なかった、そんな経験をとおして「欲しがってはいけない。欲しいものはどうせ手に入らない)」と思い込んでしまったんですね。
たとえば、、、
・家に金銭的な余裕がなく、欲しいものを買ってもらえなかった
・親が自営業で経営が苦しく、進学をあきらめた
・家族の病気やギャンブルなどで
ほしいものや洋服を我慢することが多かった
そんな欲しいものを我慢せざるを得なかった「親や家庭の事情」から、自分の欲求を封印するようになったというのが一つめです。
2. 自分より家族の「欲しい」を優先した
そして、2つめは、自分の「欲しい気持ち」より、家族の「欲しいもの」を優先してきた、というケースです。
自分の欲求を封印するところは一つめと同じなんですけど、自分の欲求<家族の欲求 と、家族の欲求を優先せざるを得なかった、そうするうちに自分の欲求を閉じ込めてしまった、、、というのが2つめです。
たとえば、、、
- 「お姉ちゃんなんだから」と弟や妹のために我慢させられた
- お母さんのために欲しいものを我慢した
- お父さんのために欲しいものをあきらめた
- 病気がちな家族がいて、欲しいと言えなかった
きっとですね、まだまだ子供の頃って、欲しいものがたくさんあったと思うんです。
おもちゃ、たべたいもの、もちもの、テレビ番組、行きたいところ。。。ってね。
そういった欲しいものを「お姉ちゃんなんだから!」や「家族を優先しないと、、」と我慢しつづけたことで、「欲しがってはいけない」が刷りこまれるんですね。
「自分の欲求より周りを優先しないといけない」と思いこんでしまうんです。
直接 親から言われたわけではないけど、子どもなりに空気をよんで、自分の欲求より家族の欲求を優先した、という方も多くいらっしゃいます。
. 3. 親からのしつけ
3つめのケースは、親からのしつけです。
親自身が、この「欲しがってはいけない」の思い込みをもっていて、その価値観を子供に受け継いだケースです。
- 親から「我慢するのはいいことだ」と言い聞かされた
- 親から「欲しがるのは みっともない」と しつけられた
- 親が自分の欲求を言わない人だった
親自身が「欲しがらずに我慢することが良し」と思っているので、その価値観を子供にも伝えてしまうんですね。しつけの一環として。
とくに戦後の団塊世代は、「戦争を経験している親」に育てられているため、「我慢することが美徳」「欲しい欲しいなんて、はしたない」と思っている方が多いです。
そうした親の生き方のもと、「自分の欲求をどう伝えるのか?」を学べなかったり、欲しい気持ちを伝えるお手本がないまま成長していくことになります。
親の教訓・しつけ、生き方に影響されて「欲しがるなんてダメ!」と思い込んでしまった、それが3つめのケースです。
「欲しがってはいけない」の人生脚本
心の呪縛メッセージ「欲しがってはいけない」があると、どんな人生になるのでしょうか?
「やっぱり私の欲しいものは手に入らない」「どうせ私の願いは叶わない」という結末。
そんな生き方をくり返してしまうのが、「欲しがってはいけない」に見られる人生脚本です。
友達に「なに食べたい?」と聞かれて「なんでもいいよ」と答えたけど、、、
いざ料理が出てきてから、本当に食べたかったものに気がついた。。
→あーあ、食べたかったけど食べれなかったなぁ、、、
ケーキ一種類ずつあるから好きなものを選んでいいよと言われ、本当は食べたいものがあったけど、周りに遠慮しているうちに、他の人に取られてしまった。
→あれが欲しかったのになぁ、、
いつも我慢してしまう私。勇気をふりしぼって欲しいものを伝えてみたけど、結局手に入らなかった、、、
→やっぱり欲しいものは手に入らない、、、
そんなモヤモヤが残る結末を迎えてしまいます。
「欲しい」と言わなかったり、あるいは、欲しいものをくれそうな人には言わずに、くれそうにない人に「欲しい」と言ってしまう(もちろん無意識です)。
「やっぱり欲しいものは手に入らないよね、、」
悲しい結末パターンをくり返す人生脚本は、この「欲しがってはいけない」からくるのです。
「欲しがってはいけない」と仕事
「欲しがってはいけない」の人は、とても真面目にコツコツ働きます。
自分から進んで新しいものを開拓していくより、言われたことをきっちりこなす方が得意なあなた。
自分より周りを優先して考える優しい人なので、
かんたんな仕事は部下に任せて、大変な仕事は一人で抱えてこんで疲弊することも。
積極的に発言し、さくさく先に進んでいく同僚を横目に見つつも、「私はこんなもんかな、、」「あまりやり過ぎて周りに迷惑かけても、、ねぇ」と、着実な道を進む方が多いです。
なかには、資格をとることに夢中になり、つぎつぎと勉強を続けるけど、資格をとっても結局は満たされない、、、という人も。
「欲しがってはいけない」と恋愛
「欲しがってはいけない」の人は、我慢づよさが求められる恋愛をしがちです。
たとえば、
- 会いたい時に会えない恋愛
- 彼に言いたいことが言えない関係
- 彼に「して欲しいこと」を伝えても やってくれない
- 私がいつも尽くしてばかり。本当は彼から愛されたいのに。。
欲求や本音を抑えてしまうので、「自由に過ごす彼」と「いつも一人で我慢してばかりな私」な関係になりやすいんですね。
あきらめモードになってしまうけど、でも。あきらめてはいけないです。
「多くを望めない恋愛」を繰り返してしまう恋愛パターンは、この「欲しがってはいけない」をゆるめることで解消できます。
「欲しがってはいけない」の生きづらさ
「求めよ、さらば与えられん。」そんな一説が聖書にもあるように、求めたり欲しい気持ちって、幸せに生きていくために必要です。
さらに、あなたが「欲しいもの」は、持ち物や食べ物だけでは無いはずです。
いろんなものが「欲しがれない」中で、私が問題視しているのは、
「人生で大切なもの」でさえ、「どうせ無理だよね」「欲しがったらダメだよね」となってしまうことです。
人生で大切なものとは、たとえば、
- なりたい理想の未来像
- 自分がやりたいこと
- 愛情や優しさ
形はないけど「生きていくために必要なこと」さえも、我慢してしまう。欲しいと伝えられない。手に入れるための行動をとれない。
そうすると、「自分って何なんだろう?」「私の人生って意味あるのかな?」と、むなしくなってしまうんですね。。
そんな生きづらさも、あなた自身の問題ではありません。「欲しがってはいけない」と思い込んだ過去があったから、です。
「欲しがってはいけない」をゆるめるために
この「欲しがってはいけない」は、ふだんの生活では「気づきづらい思い込み」の一つです。
「我慢することがデフォルト」「そもそも欲しいものが分からない」「あきらめがち、、」だと、自分の欲求を優先していいし、手をのばして欲しいものをつかんでいい、と思いつかないんですよね。
欲しいと思えない、のではなくて、思いつかないんです。選択肢にのぼらない。
だからこそ「欲しがってはいけない」の思いこみは、自分では気づきづらいのです。
ちなみに、カウンセリングでお話させていただくと、この思い込みの有無は分かります。会話の中でも「欲しがってはいけない」のパターンが出ますし、いくつか質問させていただくと見分けがつきます。
そこから抜け出すために、まず、「欲しがってはいけない」の思いこみをゆるめること。
ブレーキがあるままアクセル踏んでも、前へは進みません。
まずは「多くを望んだらダメだよね」っていう、その思い込みをゆるめていきましょう。
その上で、具体的な行動も必要になってきます。
これまで我慢してきた人ほど「欲しいものに気づく練習」と「要求する練習」が必要なんですね。筋トレと同じです。^^
たとえば、、、
・「欲しい気持ち」の伝え方を知る
・すこしずつ欲しいものを具体的に要求してみる
・自分の「欲しいもの」と「欲しくないもの」に気づくこと
「自分が欲しいものを知り、手を伸ばして自分のものにする」
この一連の流れを定着させていくことが必要なんです。思い込みをゆるめることが「ブレーキを外す」だとしたら、これは「アクセルを踏む」行動になります。
幼少期に学べなかった「望み、それを手に入れる練習を重ねていくこと」です。
「欲しがってはいけない」まとめ
どの思い込みもそうなのですが、「欲しがれないパターン」は、生まれてから作られたものです。
後から作られたものだから、後から変えることができます。
とくにこの「欲しがってはいけない」は、ゆるんだら本当に人生激変する!!んですね!
欲しいって思ってよかったんだー!
そうか、私、これが欲しかったんだ、、(ジンワリ)
こんな風に伝えたら良かったのね!
ステージが変わってきた気がする、、、!
望んでいい人生になったら、どれだけ自分で可能性をしばってきたかに気づくと思います。
ぜひ、あきらめずに、「欲しがってはいけない」の心の呪縛をゆるめて、満たされる毎日を過ごしてほしいと思います。
思い込みをゆるめるのはこちら
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心の呪縛メッセージ
・楽しんではいけない
・怒りを出してはいけない
・目立ったら叩かれる
・できない私には価値がない