「学校へ行きたくない」
子どもの自殺が多いと言われる9月1日。
テレビでも生前の樹木希林さんが、不登校や悩んでいる子ども達へ向けてのメッセージが流れていました。
自殺するよりはもうちょっと待って、なんか世の中を見てほしいのね。とにかく死ぬなんてのは大丈夫、年を取れば必ずがんとか脳卒中とか心臓とか、死ねるんだから。無理して死なないでいい。」
ー樹木希林 2015年8月の講演より
私も、過去にいじめにあいました。自分ではそんなつもりないのに「いい子ぶって」と言われて。
嫌われないように自分を変えても、好かれようと頑張っても、結局なにも変わらなくて。その頃は、ほんと学校に行くのが嫌でした。
でも、いまほど「不登校」がメジャーじゃなかったし、学校に行かないという発想がなかったんですよね。
「学校行きたくない」なんて、怖くて母親に言うこともできなかったです。学校で何があっても、朝が来たらまた学校へ行かないといけない。
朝ごはんたべて、玄関でるのが、ほんと憂鬱でした。
不登校児にはならなかったけど、無理して通った分、心の傷が深くなった気もします。
学校へ行けない不登校も つらいと思うんですけど、毎日登校していたからといって、それが自分にとって良かったことなのかは、正直分からないです。
そんな私は、17歳で家出をしました。
自分の居場所を探していたんだと思います。
学校へ行きたくない君へ
また学校が始まると思うと、本当に怖いし苦しいね。「私は受け入れてもらえない」「誰からも好かれない」「いる意味がない」と感じてる人もいるかもしれない。
だけどね、それは「今いる環境だからこそ、そう感じる」のであって、あなたに問題があるんじゃないのね。
いま通っている学校、今のクラスメイト、友達、いま住んでいる地域、家、家族、、、そういった、今、あなたが暮らしている環境の中にいるから、しんどくなっちゃうのね。
もし違う家庭に生まれて、違う地域の、違う学校に通っていたら、いまと同じような気持ちにならなかったかもしれない。
あなたが悪いわけではないし、欠陥があるわけでもないのね。
だからといって「周りが悪い」と言いたいわけじゃない。誰かを悪に仕立て上げても、いまの状況が変わるわけじゃない。
たまたま、「今いる環境」と「あなた自身」がうまく折り合いがついてないだけ、なのね。占いでいう、「相性イマイチですね、努力が必要です」という感じというか。
だからこそ。
どんなに苦しくてしんどくても、生き延びて。
逃げてもいい。人からどう思われても構わない。
ただ、生き延びることだけを考えて。必要なら助けを求めて。そうやって自分を守るの。
いまどんなにつらくても、
18歳になったら自分の好きなように生きていけるから。
極端なこと言えば、一人暮らしを始めて「これまでの友達をリセット」とかも出来ちゃうわけ。だから、いま友達からどう思われるかなんて関係ない。
大人になったら、好きに生きていける。
だから今は、生き延びることだけを考える。
もし、嫌なことばかりぐるぐる考えちゃうときは、将来のための準備を始めてみて。
図書館に行って本を読む。いまは、YouTubeやネットで専門的な話しがかんたんに知ることができるよね。漫画でもテレビでもいい。
私はね、つらいことがあった時でも、本だけはずっと読むようにしてきたのね。
自分と違う世界がある。
自分とは違う考え方がある。
自分が今いる世界だけが、世界じゃない。
それが学べたのね。
大人になったら自分の好きな世界へ行ける。
そうなるまで長く感じるかもしれないけど、生き延びていたら、その日は必ず来るから。
将来のこと、来年のこと、来月のことは、その時になったら考えればいい。
だから今日生き延びることだけを考えて。別の世界があることを知ってほしい。
最重要課題は死なないこと。
大丈夫になる日がくるから、絶対に。