2016.08.16 執筆
2017.09.01 加筆修正
2023.02.06 コンテンツ修正
「後から怒りがフツフツと湧いてきた…」
「頭の中で相手に言い返してもスッキリしない」
「ムカつきすぎて眠れない!」
そんな 後から怒りが沸いてくる時 ってありますよね。
この時間差でやってくる怒りに、私自身、かなり悩まされました。
周りの目もあるから怒るのをガマンした。だけど、家に帰って思い返したらどんどん腹がたってくる。相手に言い返す場面をイメージしても、スッキリするどころか、ますます怒りが止まらない。
時間が経って今さら「あの時の言い方、ひどくない?」なんて蒸し返せないし、この腹立たさ、どうしたらいいの?
この記事では「後から湧いてくる怒りの対処法」について解説します。
後からでも怒りを出した方がいい
結論から言うとですね、怒りは後からでも出しましょう。
それが今日の出来事でも、子供時代の出来事でも、過ぎた時間の長さは関係ありません。今、感じている「怒りを解消すること」が大切です。
その反対に よろしくないのは、怒りを抑えてしまうこと。
「もう過去のことだし」
「今さら怒っても仕方ないし」
「なんで言い返さなかったんだろう」
そんな怒りを抑える思考は、ますます「後から怒りが湧いてくるパターン」を強化します。
これが本当に大切になってきます。
一般的にタブーとされる怒り。なぜ後からでも出すべきなのでしょうか?
後からでも怒りを出すべき理由
1. 人間関係を悪化させないため
怒りを我慢する人の多くがこう思っています。「怒りを出さない方が人間関係がうまくいく」って。
だけど実はこれ、反対なんです。怒りを出した方が人づきあいは楽になります。
人間関係を悪化させないために怒りを出す のです。
たとえば、こんな経験ないですか? ある日、ささいなことで彼と口げんかになりました。言い合ううちに、あなたは過去の出来事を思い出します。
「あの時だって、〇〇してくれなかったじゃない!(怒)」過去の不満が爆発。
しかし、彼の方はなぜ昔のことが出てくるのか、さっぱり意味が分からない。感情的に過去の不満をぶつけられ、次第にウンザリ。無口になっていく…。
これではあなたが「すぐ怒る人」「感情的になるから話ができない人」と思われます。このままいくと本音が言えない関係になってしまいます。これをいの一番に避ける必要があります。
怒りは我慢しても無くなりません。
過去の怒りを残したままだと、「今現在の怒り」に「過去の怒り」が乗っかるので、かえって相手への不満が爆発してしまいます。
「過去の怒りがない状態」で人と接する。その方が、人間関係が楽になっていきます。
そのためにも怒りが沸いてきたら、たとえ後からでも出すことが大事なのです。
2. 怒れないパターンをゆるめるため
そもそも、なぜ怒りが後から湧いてくるのかというと、「怒る」という感情が衰えているから です。
怒る気持ちが麻痺しているんですね。
「怒るなんてみっともない」
「怒ったら人が離れていく」
「相手が嫌な思いするし」
そう思って怒りを我慢する。それを続けていると「怒る気持ち」は出てこなくなります。使わない筋肉が衰えていくのと同じです。
怒る気持ちが麻痺しているから、嫌なことをされた「その時」ではなく、後から怒りが沸いてくるのです。いわば「怒りの瞬発力」が衰えているんです。
だからこそ。
時間が経ってからでもいいので、怒りを出してほしいのです。意識して怒りを出すことが「怒りの筋トレ」になります。
「今さら怒っても意味ないし…」と怒りを抑えてしまうと、ますます「怒る気持ち」が鈍く衰えます。怒りが沸くまでの時間差も広がります。
その場で怒れず後から悔しい思いをする、そのパターンから脱するためにも、後からでも怒りを出すことは大切なのです。
時間が経ってから沸いてきた怒りを処理する方法
カウンセリングでは、怒りを発散する方法を6種類お伝えしています。その方の性格や状況にあわせて、いくつかを使い分けてもらっています。
そのうちの1つを動画で解説しました。もし参考になれば、嬉しいです。